教育理念・目標
科学技術の急速な発展やグローバル化の進展の中で、「人間とは何か」という問いが、以前にも増して重要になっています。私たちの学部は、この根源的な問いに、人文学の様々な分野から総合的にアプローチすることを特色としています。人間が長い歴史を通じて築き上げてきた豊かな知的遺産に学び、それを現代に生かすという課題に取り組みます。また、従来の学問の枠組みにとらわれず、人文学内外の多様な領域との協力・連携を積極的に推し進め、新しい人間像の構築に努めます。
文学部の教育においては、古典や外国語文献の読解、資料の調査と分析、フィールドワークなどを通じて、専門的知識を修得するとともに、柔軟で幅広いものの見方を身につけることを重視します。そのような教育を通じて、次のような人材の育成をめざします。
- 過去から現在にいたる人間の営みに強い関心を持ち、日本や世界の社会・文化について幅広い教養と国際的な視野を持った人
- 人間知にかかわる知見と素養を備え、人文学における高度な研究に携わる基礎的能力や意欲を持った人
- 課題を探究する意欲と能力を持ち、理論的な思考とそれを的確に表現する力量を備え、様々な分野で活躍できる人