学部案内

学部長挨拶

文学部の学問がめざすもの

文学部長 金関 猛岡山大学文学部の前身、法文学部が発足したのは岡山大学の開学した1949年のことでした。そして、法文学部が母体となって、法学部、経済学部とともに、文学部が生まれたのは1980年です。法文学部から数えると、文学部にはすでに65年の歴史があります。

その歴史のなかで文学部は、大切なものは一貫して守りつつ、また時代の動向を見きわめながら、そのかたちを少しずつ変えてきました。今では哲学芸術学、行動科学、歴史文化学、言語科学、言語文化学の5つの専修コースと語学の副専攻コースをそなえた人文学科一学科制となっています。さらに文学部での勉学は大学院の博士後期課程にまでつながっています。こうした教育体制において、私たちの文学部は入学した皆さんに充実した教育を提供することができます。

文学部で学べること、身につく力は多岐にわたります。文献を読むことに重点を置く領域、実験データを基礎とする領域、また地域に出て人々と語り合うことを重視する領域などがあります。また、その範囲は、旧石器時代から現代にいたり、さらに日本から世界に広がります。そして、果てしない文学部の学問的探求のなかで、入学した学生一人一人が自分に合った領域を選べるようにカリキュラムが組まれています。

多様な領域があり、様々な研究を実践する文学部において共通するのは、「人間とは何か」という問題を探求しようとする志向です。たとえば、今、グローバリゼーション、IT、エコロジー等々といった言葉が世の中に溢れています。しかし、グローバルとはいったい何を意味するのでしょうか。インターネットは私たちに何をもたらすのでしょうか。地球上の人々が共生するための環境はどうあるべきなのでしょうか。こうした根本的な問題を考えるための基礎力を養うのが文学部の使命でもあります。様々な課題について、学び合い、教え合う場が私たちの学部です。文学部はまたコミュニケーションの場でもあります。そして、その楽しさを体験できれば、それは生涯にわたる学びの喜びにつながるでしょう。学びの意欲をもつ皆さんを心から歓迎します。