学部案内

学部長挨拶

 

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田仲洋己(たなか ひろき) 文学部 学部長

 

 

 

 

 

岡山大学文学部は、1949年の大学創設時に法文学部として出発し、1980年に法学部・経済学部とともに文学部として分離独立しました。法文学部時代から数えると、既に70年近い歴史を有しています。文学部という名前ではありますが、文学研究のみを行なう学部ではありません。無論、日本文学や中国文学・英米文学等の外国文学の研究も重要な柱ですが、その他にも哲学・歴史学・行動科学・言語学等の多様な専門領域に携わる五十数名の研究者を擁して、幅広い学びを展開しています。「文学部」という名称は、「人文学」について学ぶ学部という意味で理解してください。人文学の最終的な目標は、主に言葉によって営み出された様々な文献資料や調査資料の読解と分析を通じて、人間が作り上げた文化の在り方を探り、「人間とは何か」という究極の問いに答えようとするところにあります。文学部に所属する教員は、日夜この問いを意識しつつ、自身の専門分野における研究と教育に携わっています。

現行のカリキュラムにおいて、文学部の2年生以上の学生は、「哲学・倫理学分野」以下「外国語・外国文学分野」に至る計8つの専門分野のいずれかに所属して学業を修めることになります。その学びの総決算とも言うべき卒業論文の執筆に向けて、各分野の教員によるゼミが組織され、とくに3年生以上になると、演習の場を介した自主的な学びが重視されます。他方、学際的、分野横断的な学びにも応えられる多彩なメニューの授業が展開されており、英語のみならず各種の外国語教育にも力を注いでいます。国際交流も積極的に推進し、海外諸地域の大学との交換留学や語学研修制度が用意されています。実学的な要素も皆無というわけではなく、計画的な単位修得を心掛ければ、中学校・高等学校の教員免許、学芸員資格、公認心理師資格等の各種資格を取得することも可能です。

しかしながら、大学における学びは、飽くまでも学ぶ側の主体的、能動的な取り組みを前提として成り立つものです。その意味から言っても、人文学こそ大学教育の根幹を形作る学問です。各々の専門分野においてきめ細かな少人数教育を実践することによって、学生と教員がともに手を携えつつ、「人間とは何か」という上記の命題に迫るべく持続的な学びを積み重ねて行くところに、文学部の教育の真髄はあります。自ら学び、考えることのできる意欲的な皆さんを、岡山大学文学部は心より歓迎します。