キャンパスでの国際交流
令和5年度に文学部で学ぶ留学生は学部学生8人、特別聴講学生(交換留学)その他が13人(+10月入学予定者22名)となっています。出身国は、中国、韓国、台湾、キルギス、ノルウェー、カンボジア、タイ、ドイツ、フランス、ロシア、セルビア、ラオス(10月入学予定)と多彩です。大学院にはより多様な国々からの留学生が多数在籍し、専門の研究に励みつつも、後輩の学部学生たちと交流を深めています。学位を取るために学部や大学院で長期の学習・研究をしたり、日本語・日本事情を学んだり、短期で留学したりと、さまざまなタイプの留学生がいますが、日常の授業や研究室での活動を通じて、日本人学生に多様なものの見方を教えてくれたり、それぞれの国の生の情報を伝えてくれたりする存在です。全学の留学生支援体制や、文学部の留学生ボランティアの活動を通じて、学生同士の交流の輪が育っています。
文学部で学んだ留学生の声
セルビア ベオグラード大学文学部日本語学科
ダニロヴィッチ・テオドーラ (Teodora Danilovic)
2023年10月、学部4年の初めに岡山大学に来ました。岡山はとても穏やかで楽しいところだとすぐに感じました。手続きなどが大変だろうと思っていましたが、チューター、指導教員やその他の多くの親切な方々のおかげで、予想以上に早く日本での生活に馴染むことができました。
前期は、日本語能力の上達に集中するため、主に全学日本語コースを履修しました。以前はなかった母語話者と会話する機会がたくさんありました。日本語コースでは、自分の知識を応用し、語彙を増やし、より自然な表現力が身に付きました。たった半年で、私の最大目標であった長いレポートを書くことや長編小説を読むことができるようになりました。
後期からは文学部の授業を受け始め、言語学、日本語教育や日本人の子供の第一言語習得に関して詳しく学びました。ネイティブスピーカーと外国人学習者の両方の視点から日本語について話し合うのがとても楽しかったです。
週末や休みは旅行しました。6ヶ月間で12都道府県と岡山県内の数多くの小さな町と島を旅することができました。また、世界各国の友達と出会ったので、孤独を感じたことはありませんでした。特に印象的な経験は、授業の一環としてやらせていただいたJR西日本でのインターンシップです。ゴールデンウィーク期間中、JR岡山駅で訪日観光客向けの通訳をし、駅構内のアナウンスも行いました。岡山大学での経験のおかげで、専門知識を得るだけではなく、日本の伝統文化や現代社会を理解することもできました。