教員一覧

耕野 敏樹(こうの・としき)

教育分野(領域)

心理学分野(臨床心理学領域)

研究・教育のキーワード

認知行動療法、リカバリー、行動遺伝学

研究者としての私

興味関心

 幼い頃から研究されていることやその成果、そして研究している人に憧れたり、関心を持ったりして過ごしてきました。私にとってそういった広い意味での研究行為は、日頃私が臨床現場に身を置く中で、治療する側だけでなく、治療を受けに来られる方々からもインスピレーションを受け、公私ともに様々に影響を受けながらこれまで過ごしてきました。

 昨今メンタルヘルス領域で注目されているリカバリーという概念は、立場の区別を超えた実体験の蓄積からくる大きな研究成果であり、大変魅力を感じています。できるだけ最先端の研究手法や知見を取り入れて、少しでもメンタルヘルスとリカバリーを巡る共通認識(common sense)の裏付けとなるような研究をしたいと考えています。

研究の特徴

 人の営みを始まりから現在地までを幅広く網羅できるよう、遺伝子情報と心理学的特徴を扱う行動遺伝学と、今ここで(Here and Now)生じている体験を扱う認知行動療法を学びながら研究テーマにアプローチしています。

教育者としての私

 よい先生と巡り会える強運がある、というのが私の一番の自慢です。国内外を問わず沢山の先生方から教わってきた内容を、恩返しするつもりで学生の皆様にお伝えしていきたいと思っています。

授業の特徴

 ディスカッションやワークを取り入れ、聴講する方々からのフィードバックができるだけ得られるよう工夫しています。

私が書いたもの

アーロン・T・ベックの晩年の著作「自殺対策の認知療法‐エビデンスと症例に基づく臨床実践‐」と「リカバリーを目指す認知療法‐重篤なメンタルヘルス状態からの再起‐」の翻訳に携わらせていただきました。いずれもメンタルヘルス支援にブレークスルーをもたらす重要な書籍ですので、関心のある方は是非お手にとっていただけると幸いです。