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田仲 洋己(たなか・ひろき)

教育分野(領域)

日本語・日本文学分野(日本文学)

研究・教育のキーワード

古典、和歌、物語、歌論、歌学、表現、成立、院政期、新古今和歌集、 藤原俊成、藤原定家

研究者としての私

院政期から新古今時代にかけての和歌文学を主たる研究対象としていますが、この時代の和歌文学は『伊勢物語』『源氏物語』をはじめとする王朝の物語文学との関わりが深いので、その方面にも自ずから関心を持つようになりました。中学生の頃までは、将来は理数系に進むのかなと思っていましたが、高校時代に国語の先生の感化(悪影響?)を受け、文系に転ずることになり、現在に至っています。最初は近代の短歌・俳句に心惹かれたのですが、大岡信・塚本邦雄・丸谷才一等の著作を読んだ影響で、新古今時代の和歌に興味を持つようになり、研究者を志す破目になってしまいました。和歌の表現研究から出発したのですが、近年は、中世の歌書類の成立についての論文が多くなっています。怠け者で、「日暮れて道遠し」の感がありますが、考えていることを少しずつでも形にして行きたいと思っています。

教育者としての私

私の本来の専門分野は中世の和歌文学ですが、現在、日本文学の担当教員は3名しかおらず、しかも中古文学の専門家が不在ですので、平安時代の和歌や物語を研究対象とする場合は、私が指導をお引き受けすることが多くなっています。卒業論文のテーマや研究対象となる作家・作品の選択は、各々の学生の自由な選択に委ねるというのが、我々の分野の伝統です。自主的、主体的な学びを尊重し、とくに実践演習や課題演習の授業においては、準備に十分に時間を費やして発表内容を練り上げることを求めるとともに、履修者には質疑や討論への積極的な参加を期待しています。

私が書いたもの

『中世前期の歌書と歌人』(和泉書院2008年12月)という単著があり、それ以前に発表
した論文のほとんど全てを収めます。附属図書館にも所蔵されています。
2009年以降の主要な論文には、以下のようなものがあります。

  • 「『物語二百番歌合』小考」(『岡山大学文学部紀要』第52号、2009年12月)
  • 「藤原定家の「藤河百首」について」(『岡山大学文学部紀要』第58号、2012年12月)
  • 「『無名草子』の一面」(『国語と国文学』、2015年1月)

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