人文学インタラクティブ講義
講義の新形式スタート!
文学部では新たな試みとして「人文学インタラクティブ講義」を行っています。座学中心だった講義にアクティブ・ラーニングの要素が加わり、1つ1つの専門についてぐっと深く学ぶことができます。ここでは、そのコンセプトを説明していきます。
講義は退屈?
学生のみなさん、日頃から文学部(に限りませんが)の講義を受けていて、どのようなことを感じていますか?「いつも興味深く聞いています」、「昼休みの後で少し眠いな」、「単位不足のためやむなく」・・・いろいろな人がいろいろな思いをもっていますよね。しかし、教員の話は面白いけれど、ずっと座ったままノートを取るだけだとちょっと退屈だなと感じることはありませんか?もう少しここのトピックについて考えたり、他の人の意見を聞きながら、深く学んでみたいなと。そんなあなたにこそ、「人文学インタラクティブ講義」が一緒になった講義を受講することをおすすめします。
授業科目の構成
この図をご覧ください。通常の講義は、「レクチャー①」と「レクチャー②」に相当します。岡山大学では60分授業になり、多くの講義が60分×2コマで行われているのではないかと思います。「人文学インタラクティブ講義」では、この通常の講義で学んだことについて、プラス60分(あるいは120分)で学びをより一層深めていきます。具体的には以下のような特徴があります。
4つの特徴
①徹底した少人数教育
少人数教育は岡山大学文学部の特徴の一つ。この「人文学インタラクティブ講義」では、講義の履修者を10〜20人のグループに分割して、きめ細やかに対応します。
②各専門に適したアクティブ・ラーニングの形
講義で扱った内容や、事前に教員が指定する課題文献を題材にして、ディスカッションや問題演習を行います。何をどのようにやるかについては、専門を知り抜いた教員が一番適したやり方を考えて採用します。
③TA・SAによるファシリテーション
グループの司会をするのは大学院生のTA(ティーチング・アシスタント)および学部上級生のSA(スチューデント・アシスタント)です。みなさんより少しだけ早く専門を学び始めた学生が、みなさんに考えるヒントを提供し、みなさんと一緒に議論します。講義を聴いていて分からなかったことも、気軽に質問・相談できるでしょう。
④講義への還元
教員とTA・SAは事前・事後に打ち合わせをして、「チーム」として情報共有しています。各グループで出た面白い意見などは、母体である講義の方でどんどん還元していきます。
開講予定科目
こうして、講義+αの新形式で、みなさんは専門をより深く学ぶことができます。しかも教員や、先輩にあたる大学院生・学部上級生との距離がとても近いので、文学部がもっと身近に感じられるようになるでしょう。毎学期開講していく予定なので、皆さんの積極的な参加をお待ちしています。最近の開講科目は以下の通りです。
教員名 | 講義名・学期・時限 | 人文学インラタクティブ講義 |
田中秀和 | 人文学概説(英語学a,b)・1,2学期・月曜3,4限 | 1,2学期・月曜7,8限 |
植村玄輝 | 人文学概説(哲学1a, 1b)・1,2学期・月曜2限、水曜2限 | 1,2学期・金曜1,2限 |
松村圭一郎 | 人文学講義(文化人類学a)・2学期・木曜5,6限 | 2学期・月曜1,2限 |
吉田浩 | 人文学講義(西洋史a,b)・3,4学期・木曜3,4限 | 3,4学期・月曜7,8限 |
岡本源太 | 人文学概説(美学2a,2b)・3,4学期・月曜7,8限 | 3,4学期・金曜3,4限 |
2017年度開講科目
教員名 | 講義名・学期・時限 | 人文学インタラクティブ講義 |
吉田浩 | 文化交流史講義・1,2学期・木曜3,4限 | 1,2学期・月曜7,8限 |
田中秀和 | 英語学講義・1,2学期・木曜3,4限 | 1,2学期・月曜7,8限 |
岡本源太 | 美学概説1・2学期・月曜7,8限&水曜3,4限 | 2学期・月曜1,2限 |
大貫俊夫 | 西洋史概説1・ 3,4学期・木曜1,2限 | 3,4学期・月曜7,8限 |
松村圭一郎 | 文化人類学講義・3,4学期・木曜3,4限 | 3,4学期・金曜1,2限 |
植村玄輝 | 哲学概説1・3,4学期・木曜5,6限 | 3,4学期・金曜1,2限 |
2016年度開講科目
教員名 | 講義名・学期・時限 | 人文学インタラクティブ講義 |
田中秀和 | 英語学講義・1,2学期・木曜3,4限 | 1,2学期・月曜2限 |
松村圭一郎 | 文化人類学概説2・1,2学期・水曜3,4限 | 1,2学期・木曜2限 |
吉田浩 | 西洋史概説2・1,2学期・木曜1,2限 | 1,2学期・金曜3限 |
大貫俊夫 | 西洋史講義・3,4学期・木曜1,2限 | 3,4学期・月曜7限 |