教員一覧

Schilling, Anette(シリング・アネッテ)

教育分野(領域)

外国語・外国文学分野(ドイツ語)

研究・教育のキーワード

ドイツ語教育、言語学(特に言語実用論と異文化のコミュニケーション)、ドイツ文学、文化政策

研究者としての私

私の研究の関心は、他者とのコミュニケーションにおいて、言語が現実にどのように運用されるか、ということにあります。たとえば、コミュニケーションは文学作品の作者と読者の間でも成り立ちます。その場合にはテキストが、口頭のコミュニケーションにおける発話に相当します。ですから私の博士論文では、文学作品を言語学的な方法で分析し、作者が用いる「ことばの技法」がどのようなものであるかを解明しようとしました。

日本人とドイツ人の間のコミュニケーションは、「異文化間コミュニケーション」の一例です。私が日本で授業をしているということも、異文化間コミュニケーションです。ですから、どのような手段で日本人学習者にドイツ語を伝えることができるのか、ということも私の研究において重要な関心事です。日本人のコミュニケーション文化は、ドイツ人のそれとは異なるので、ドイツ人のやりかたをそのまま持ちこむのではなく、日本人に合わせなければなりません。授業においては、特に「読む」というテーマに関心があります。

教育者としての私

学生の皆さんには、自分たちが自力で学ぶことが出来るのだ、ということを分かってほしいと思います。私が考える「大学の授業」は、教師が学生たちに自分たちが知っていることを「提供する」場です。何を、どのくらい身につけるのかを決めるのは皆さん自身です。ですから、私は誰が宿題をやってきたか、ということをとやかく言うつもりはありません。それでも、授業に時間の余裕があれば宿題についてじっくり説明して、学生さんが自分のやった宿題がどうであったか、「フィードバック」を受け取れるようにします。

それぞれの授業ごとに目標があるのは当然のことです。その目標に応じて、授業が行われ、課題が出され、試験が行われます。しかし私にとってより重要なのは、授業それ自体です。授業は、新しいことを身につけ、異なるものの見方を知り、学んだことを試すチャンスです。そのために、私は授業ではストレスを感じさせない雰囲気となるように努めています。学生さんたちが「間違えるかな」と不安にならずにドイツ語を使うことを楽しんでほしいと思います。

文学の授業では、学生さんたちに、自力でテキストに取り組むことを学んでほしいと思います。テキストを自国語に正確に翻訳することだけが重要なのではありません。作者がどのような(ことばの)手段を用いて伝えているかを理解して下さい。何のために、作者は小説や詩を書き綴るのでしょうか?作者は、現実の現代社会や歴史とどのような関係を作り上げようとしているのでしょうか?そして、どのような新しいものの見方や、あとづけることのできる体験をテキストは私たちにもたらしているのでしょうか?以上のようなことに関心が向くように、私は授業を進めていきます。

私が書いたもの

(2008) “Gegenwart des Geistes ist die Seele mannhafter Thaten” – Sprachliche Verfahren der Vorstellungsbildung in Gottfried August Bürgers Münchhausen-Erzählungen.
München, iudicium-Verlag (318 S.)
(2013) “Ein literarisches Experiment. Peter Simon Altmann, Der Zurückgekehrte”. In: DaF-Szene in Korea Nr. 37, Juni 2013, S. 100-102

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