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文学部プロジェクト研究・倉橋耕平氏講演会「歴史修正主義とメディア:サブカルチャーで展開される歴史の政治」(11/16)開催のご案内

 今、世界中で、そして特に日本社会で大きな問題となっている歴史修正主義。史料を丹念に読み多面的に解釈する歴史学とは異なり、自らの目的に沿って事実を取捨選択し、論説や漫画などの商業メディアを通じて「オルタナティヴ」や「歴史的事実の否定」を語る営みのことです。歴史修正主義的言説は政治の表舞台にも影響を与え、大阪市とサンフランシスコ市の姉妹都市提携を破壊するほど、歴史観・歴史解釈をめぐる社会の分断はいよいよ鮮明になっています。
 そうした中、倉橋耕平氏は2018年に『歴史修正主義とサブカルチャー』を世に出し、歴史修正主義的言説がどのようなメディアで、そしてどのような手段を駆使して普及していったのかを綿密な分析で跡付けました。本講演では、特に小林よしのりの漫画『ゴーマニズム宣言』に焦点をあてて最新の研究を報告していただきます。漫画だから広がったのか?なぜ漫画が歴史と政治を扱う必要があったのか?歴史と漫画の関係性を問う講演会シリーズ第3弾!

日時:2018年11月16日(金) 16:30〜19:00
場所:岡山大学津島キャンパス文法経講義棟1階12番教室
(文法経講義棟は、上記リンク先地図のN4です)
講演者:倉橋耕平(立命館大学他非常勤講師)
講演タイトル:「歴史修正主義とメディア:サブカルチャーで展開される歴史の政治」

※一般公開の講演会で入場無料・事前申込不要です。
 駐車券もご用意しておりますが、数に限りがあります。

主催:平成30年度文学部プロジェクト研究「映像表現と人文学」「宗教マイノリティと貧困に関する史的考察」
問い合わせ:大貫俊夫(文学部准教授)ohnuki@okayama-u.ac.jp


フライヤー

講演会チラシPDF)

プロジェクト研究「映像表現と人文学」について 
写真や動画など映像表現が氾濫する21世紀において、「ことば」をもとに成立してきた人文学をいかに再構想するか。人文学のあらたな探究/表現の可能性を考える共同研究。「映像」を軸に、異なる専門分野のメンバーが学生と市民に開かれた実験的な企画を行う。