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映画「Little Birds~イラク 戦火の家族たち」上映会+トークセッションを開催しました。

7月25日、岡山大学文学部は「戦争と人文学:「平和」のために何ができるのか?」を開催しました。

当日は、綿井健陽監督が米軍によるイラク侵攻から1年半にわたって現地にとどまって撮影した映画「Little Birds~イラク 戦火の家族たち」(2005)を上映し、ゲストの藤原辰史さん(京都大学・人文科学研究所)によるご講演と参加者によるグループ・ディスカッションを行いました。

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藤原さんのご講演では、ご自身が「戦争」について考えるきっかけとなった出来事から、第1次世界大戦にはじまる現代の「戦争」の特徴(軍産複合体、大人が子どもを殺すようになる...)、「自由と平和のための京大有志の会」の声明文ができた背景やその反応など、ドイツ現代史の研究者として「戦争と平和」にどう向き合い、行動してきたか、お話しいただきました。

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グループ・ディスカッションでは、それぞれの立場で「戦争と平和」にどう向き合えばよいのか、市民と学生が率直に語り合いました。「平和」とは何か、学問の役割とは、無知の怖さ、物事を多角的に観ることの大切さ、教育のあり方など、さまざまな論点について白熱した議論が交わされました。

当日は、教職員や学生、市民など約40名が参加しました。ご来場いただいた皆様、まことにありがとうございました。岡山大学文学部は、今後も学生・市民が集まり、今日的課題を共有し、語り合う場をもうけていく予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします。