カリキュラム

地理学・社会学・文化人類学・社会文化学分野

■地理学領域

 地理学の基本は「見て、歩いて、そして考える」ことに集約されます。人間の行動が地域・場所とどう関係しているのかが、地理学の中心課題です。授業では、近隣地域を対象にしたフィールドワークに出かけ、「見て、歩いて、そして考える」ことを実践します。なかでも産業地域や都市の変動、農山漁村の現状、地域の文化景観の変容など、現代の地域をめぐる特徴や地域差を考える研究、地域的な課題の解決に迫る研究を重視しています。

■社会学領域

 一言でいえば、社会学は人々の関係性や、社会の成り立ち・しくみを明らかにする学問です。その入口は、国際結婚や子育て、まちづくり活動、農山漁村の暮らし、死生観、同性カップル、アニメやファッションなど、実に多様です。個人的な悩みや課題も、実は社会とつながっていること。それを、インタビューやフィールドワーク、質問紙調査などを通して明らかにし、私たちの暮らす社会を理解していくのが、社会学なのです。

■文化人類学領域

 文化人類学では、地球上の様々な人々の文化・社会を比較し、研究します。私たちがテレビや旅行などを通じて接する「異文化」は、ときに奇妙で不可解に見えます。挨拶から仕事の仕方、結婚のルールや子供の育て方まで、たくさんの違いがありそうです。でも、それらが「奇妙」なのは、私たちが自分の「当たり前」にこだわっているからかもしれません。他者の視点に立って「当たり前」を問い直すと、人間の多様性が見えてきます。

■社会文化学領域

 社会文化学では、CM・漫画・映画・SNSなど身近な素材の中の、他民族・自民族・ジェンダーのイメージ構築を分析します。戦争・植民地化がもたらした国際関係や歴史の諸問題、特に戦争体験・記憶・トラウマの世代間継承を扱い、過去の敵同士が相互理解に至る可能性を考察します。「オーラル・ヒストリー」(聴き取り)の方法論を学び、文書に残りづらい人々の感情や経験が、メディアで表象される仕組みを研究しています。